2026年5月モンゴルカテーテル治療支援活動
2026年6月17日
2026年5月2日(土)から5月7日(木)にかけてハートセービングプロジェクトのカテーテル治療チームはモンゴル国ウランバートルを訪問し、モンゴル国立母子保健センターにおいて小児循環器診療支援活動を実施しました。本活動は、診療支援と人材育成を目的として継続的に行っているものです。同時期にモンゴルの地方検診活動(ドルノド県)も実施いたしましたが、こちらの記事では首都での活動をご報告します。

2026年5月の患者さんとの集合写真
スケジュール
2026年5月2日(土)午後14:40 モンゴルミアット航空にて成田空港出発、モンゴルのウランバートルチンギスハン空港に19:15到着
2026年5月3日(日)午前中 モンゴル国立母子保健センター(National Center for Maternal and Child 、以下「NCMCH」)にて心エコー検診72人、午後治療カテーテル2例。
2026年5月4日(月)午前中 新モンゴル日馬富士学園にて学校検診(200例)。午後、NCMCHに戻り治療カテーテル3例。
2026年5月5日(火)終日カテーテル治療。治療カテーテル6例、経食道心エコー検査1例。
2026年5月6日(水)午前中カテーテル治療。治療カテーテル1例、治療カテーテル1例(治療なし)、診断カテーテル1例。午後、4日分をまとめてカンファレンス。
2026年5月7日(木)午前7:45発のモンゴルミアット航空にて帰国。成田空港にて解散。

2026年5月2日チンギスハン空港到着時(カテ班と地方検診班)

今回のカテ班メンバー(モンゴル国立母子保健センター前にて)
メンバー
リーダー:小澤晃先生(宮城県立こども病院)、松尾久実代先生(大阪母子医療センター)、佐藤大二郎先生(宮城県立こども病院)、小野頼母先生(宮城県立こども病院)ほか看護師1名、医学生1名事務局:B.トーヤ、受付:ハリウナー
今回の成果
心エコー検診 NCMCHにて72名、新モンゴル日馬富士学園にて200名(新1年生120名、ほか小学生44名、中学生36名)
診断カテーテル1例
治療カテーテル15例(PDA1例、ASD12例、vAS1)
評価カテ1、PDA治療なしカテ1
経食道心エコー1例
活動
5月2日(土)成田空港で今回首都での治療支援活動に参加するメンバーと、地方検診活動に参加するメンバーが合流しいっしょに出発しました。ウランバートル到着後の夕食で今回の活動についての打ち合わせを行いました。今回は出発直前でメンバー変更があったため、現地到着後に改めてそれぞれの任務の確認を行いました。
5月3日(日)午前中NCMCHで事前のリストアップされていた患者さんをエコー機3台で検診を実施しました。午後はカテーテル治療2例で比較的スムーズに終わりました。
5月4日(月)午前中。新モンゴル日馬富士学園で新1年生120名と、学校側から希望のあった1年生以外の小学生44名と中高生36名の心エコー診断を行いました。

学園長の日馬富士さんといっしょに写真をとりました

心エコー検診の様子

新1年生といっても昨年9月入学で半年経過しています

学園のカフェテリアはおしゃれでした

きれいなカフェテリアでランチです
午後、NCMCHに戻り、前日終わらなかった心エコー検診のチームと心カテーテル治療のチームに分かれて活動開始。2日めは3例の治療を行いました。
5月5日(火)この日は終日カテーテル治療でした。治療カテーテル6例、経食道心エコー1例を行いました。
5月6日(水)治療最終日は午前中、治療カテーテル1例、評価カテーテル1例、カテーテル治療なし1例。午後は今回の4日間をまとめて付カンファレンスを行いました。

エコー検診のようす

指導しながらのカテーテル

カテーテルのもよう
今回の総括
◯ 今回NCMCHでから事前に送られていた治療対象の患者さんのリストアップはかなり適切になってきました。事前のリスト送付は今後も継続していただけると助かります。

現地病院の麻酔科医師

経◯ 食道心エコーへの関心は以前と比較してたいへん上がってきています。一方で各人のレベルに差があるため、それぞれに適した教育が必要なようです。
◯ 一方、カテーテルについては操作に荒さが見られるため安全性の指導を徹底する必要があります。
◯ デバイスについてですが、現地で使用しているデバイスが乳幼児向きではないため、できるだけ早急にデバイス変更が必要そうです。
◯ 合併症に対する備えと、同意取得の際の説明が不十分といったことはすぐに対処が必要かと思われます。