2012年4月28〜5月7日 モンゴル渡航治療活動
2012年6月1日
2012年4月28日~5月7日 モンゴル渡航治療活動(ウランバートル・ヘンティ県)
上記日程で日本からスタッフ合計13名がモンゴル国へ行き、ウランバートルの国立母子保健センターと
国立第三病院にて先天性心疾患のこどもた ちの治療と診断活動を行いました。期間中にはウランバートルから
東へ約330kmのヘンティ県への地方検診も合わせて実施しました。
今回、ウランバートルではカテーテル治療28例、診断カテーテル3例、検診は105例でした。ヘンティ県での検診は111例でした。
モンゴル渡航治療活動も今年で10年目。日本からのメンバーと共に活動するモンゴルの医療スタッフの実力も着実に成長しています。
モンゴルの医療スタッフが自立的に治療を行うことができるよう、一段と教育に力を入れた活動ができたと自負しております。

今回も大勢の子どもたちと親御さんが待ち受けていました。 モンゴル国立母子保健センターの医師たちが、日本側医師の診断と治療の対象者を事前に絞っているのですが、それでも待合室は大混雑です。 朝8時前から待ち受け、順番によっては夜遅くまで待つことも。

向かって左の妹は2年前にカテーテル治療で元気になりました。 今回は右側のお姉ちゃんの番です。

モンゴルでは昔から赤ちゃんをこのように「竹の子」のように包みます。今では首都ウランバートルでは見かけることも少なくなりました。

1才半の男の子。哺乳瓶の代わりにジュースのビンに飲み口をつけていました。 民族衣装のデールを着た子どもも首都ウランバートルではめったに見かけません。 日本からの医療団の情報を得て、地方からやって来たのですね。

これが国立第三病院です。モンゴルで心臓外科を受け持つ中心的な病院です。 改修工事が終わって立派になりました。

治療カテーテルを受ける前、心配そうなお母さん。

向かって右端はモンゴル国立母子保健センターのバヤルマー医師。 中央の理事長 羽根田医師の指導の下で心カテーテルを施術中。 向かって左は理事 片岡医師。

左から三番目はモンゴル国立第三病院のダムディンスレン医師。 理事 檜垣医師(左から二番目)をはじめ、日本人医師の指導の下、心カテーテルを施術中です。

モンゴルへ渡航する医療スタッフには麻酔医もいます。 治療が終わって麻酔が覚めたようですね。

治療カテーテルが終わって家族へ説明を行います。モンゴルでは一般に医師からの治療説明がなされないことが多いと聞いています。 私たちと共に活動するモンゴルの医療関係者は、今では病気とその治療方法、また治療後の説明の大切さを認識し、実践しています。

治療カテーテルの翌日の回診です。お母さんもほっとした顔です。

本当は去年、治療をすべきだったお子さんですが、両親がお寺のお坊さんから止められて手術を拒否。 今年まで延ばしたら状態が悪化してしまったことが診断でわかりました。 それを伝えたとき、お父さんもお母さんも号泣しました。大変でしたが治療は終了。 翌朝の回診ではお父さんお母さん、まだ目が腫れていました。

今回治療したお子さんのご家族と、モンゴル側スタッフ、 日本側スタッフみんなで最終日恒例の集合写真。