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ハートセービングプロジェクト

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2016年活動参加者の声

2016年8月1日

ハートセービングプロジェクトがモンゴルで治療活動を行う際、小児循環器医師と共に麻酔科医が日本から参加しています。今回参加した麻酔科医師の方から活動参加後の感想が届いていますのでご紹介します。

異国での臨床麻酔  麻酔科医 伊藤篤史

今回初めて、ハートセービングプロジェクトの活動に参加させていただきました。前任者で以前ハートセービングプロジェクトでの活動に参加していた麻酔科医の片山望医師、森英明医師からハートセービングプロジェクトによるモンゴルでの小児循環器疾患のカテーテル治療のお手伝いをしないかという話があった時、異国での臨床麻酔、ということに不安と興味が入り交じっていました。

モンゴルに行き、実際にモンゴル国立母子保健センターでの臨床現場を目の当たりにして、日々驚きの連続ばかりでした。人工呼吸器の電源が入らない、酸素の供給が不安定、薬剤は日本で用いられていないものもあり、キリル文字で表示されているため投与量なども現地のスタッフに教えてもらわないと分からないなど、設備面、医療面で非常に苦労することも多くありました。

日本から参加の医師とともに

日本から参加の医師とともに

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しかしハートセービングプロジェクトのスタッフ、現地スタッフをはじめ多くの方に援助していただいたお陰で、大事もなく麻酔に集中することができました。私の麻酔経験が少しでもモンゴルの子供達の治療に貢献できれば、との思いから参加させていただきましたが、しかし、それ以上に多くのことを学び、非常に貴重な経験となりました。

今後も可能な限り参加させていただこうと思っております。本当にありがとうございました。

元気になった患者さんと

元気になった患者さんと

最終日に患者さん、患者さんご家族が病院に詰めかけました

最終日に患者さん、患者さんご家族が病院に詰めかけました

左端は伊藤医師、右端は愛媛大学の藤井医師、中央のお二人は現地病院医師

左端は伊藤医師、右端は愛媛大学の藤井医師、中央のお二人は現地病院医師

最終日、病院から出ると5月というのに雪が降っていました

最終日、病院から出ると5月というのに雪が降っていました

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

島根大学医学部付属病院麻酔科医師 伊藤篤史